ページの本文へ

Hitachi

日立キャピタル株式会社

「社会価値創造」 未来づくりストーリー

環境・エネルギー編

地球の恵みである「風」を最大限に活用し、
環境と暮らしを守り続ける。

地球環境を守りつつ、豊かな暮らしを支えるために――。
クリーンなエネルギーの供給源を確保することは、
未来に向けて実現しなければならない重要課題のひとつです。
私たちは、身近な自然を活用した風力発電事業に力を注いでいます。

地球環境を守りつつ、豊かな暮らしを支えるために――。
クリーンなエネルギーの供給源を確保することは、
未来に向けて実現しなければならない重要課題のひとつです。
私たちは、身近な自然を活用した風力発電事業に力を注いでいます。

01環境への熱い想いと豊富なノウハウで、日本の風力発電を牽引。

電気をはじめとするエネルギーは、便利で快適な暮らしを支える存在です。照明、冷暖房、情報通信機器、自動車…これらはすべてエネルギーなしでは稼働しません。しかし、これまでの主要エネルギー源である化石燃料は、地球環境に過大な負担をかけています。二酸化炭素の排出を抑制し、低炭素社会を実現することは今や世界的な課題となっています。

そのためにはクリーンなエネルギー源が必要です。日立キャピタルグループでは、その重要性に早くから着目し、かねてよりお客様の環境・エネルギー事業や環境問題対策について、設備・技術・ファイナンス面で包括的にサポートしてきました。

また、循環型社会実現のための資産活用にも注力し、中古機器・設備や遊休設備などの買い取り販売をおこなっています。さらに、2000年頃からは環境・再生エネルギー分野への取り組みを開始しました。日立キャピタルグループのノウハウと株式会社日立製作所の発電システムを組み合わせたエネルギーソリューションを提供するとともに、自ら発電事業者として乗り出し、発電所の運営や売電契約、ファイナンス組成などの実績を蓄積してきました。

現在は、広く普及している太陽光発電だけでなく、日本ではまだ実績の少ない風力発電に注力しており、2014年1月には日立製作所と共同で「日立ウィンドパワー株式会社」を設立しました。風力による発電事業を主体として、発電所の企画から建設、運営までトータルに手がけています。その中心となって活躍する担当社員が、私たちの取り組みについてご紹介します。

02自社発電所で蓄えたノウハウを、他の事業者にも提供。

日立ウィンドパワー株式会社
営業部主任 竹澤英紀

私が所属する日立ウィンドパワー株式会社では、日本国内で風力発電所を運営しています。中条風力発電所(新潟県胎内市)、秋田天秤野風力発電所(秋田県秋田市)、洋上風力発電システムの当社初号機を設置する鹿島港深芝風力発電所(茨城県神栖市)の3カ所です(2017年12月現在)。

これらの自社発電所は、電力を生み出すだけではなく、風況の観測や風車および発電機の性能確認をする試験場でもあります。積み重ねたデータやノウハウを、他の発電事業会社との共同事業にも役立てているのです。2017年3月に、九州を地盤とする西部ガス株式会社様と共同で建設した「エネ・シード北九州風力発電所」もその一例です。

西部ガスグループ様は、「総合エネルギーサービス企業グループ」をめざしており、積極的に天然ガスや再生可能エネルギーの普及拡大に取り組まれています。それまでは、主に太陽光発電事業を展開されていましたが、再生可能エネルギー分野の多様化を図るため風力発電への参入を決定されました。西部ガス様にとって風力発電は初めての取り組みであったため、実績とノウハウを持つパートナーとして私たちにお声がけいただいたのです。

西部ガス様の九州における事業基盤を活かし、風力事業の安定化につなげるのが、私たち日立ウィンドパワーのミッションです。2015年9月に、当社と西部ガス様のグループ会社であるエネ・シード株式会社との共同事業会社「エネ・シードウィンド株式会社」を設立し、プロジェクトがスタートしました。

風力発電所のプロジェクトには、多くの会社が関わります。連携しながら円滑にプロジェクトを進めるためには、発電事業会社の西部ガス様の考えも、メーカーである日立製作所の考えも、理解する必要があります。その点、当社は発電事業を手がける傍ら、60年にわたり日立製作所のパートナーとして歩んできたため、発電事業とモノづくりのマインドをどちらも持ち合わせています。また、私自身、日立グループの製造現場に出向していたこともありますので、経験とノウハウをフルに活かし、最善の形でプロジェクトを進められるように努めました。

03"チーム"としての総合力で、困難を克服。

どんなプロジェクトでも、困難はつきものです。それは、販売先への送電方法を検討する場面で起こりました。発電した電力は固定価格買取制度を活用して売電し、販売先に送ります。このとき、送電に必要な設備の仕様は、販売先によって異なります。今回のプロジェクトでは、特別な装置が必要であると、発電所の建設中に判明し、該当の装置の取り付けを行いました。しかし、後になってその装置が販売先の要件を満たさないことが明らかになったのです。すぐに新たな装置製造を検討しましたが、その場合、竣工が予定よりも半年近く遅れてしまうことがわかりました。

工期の遅れは許されないため、新たな装置を製造することはできません。急いで日立製作所と対応策を講じた結果、代替の装置で対応できる可能性が浮上しました。売電先に打診したところ、同様の構造であれば問題ないと回答をいただき、事なきを得ることができました。幅広い分野で技術・製品・システム・サービスを提供する日立製作所ならではの底力を実感し、チームで事業を推進することの強みを再認識したのです。

そうして予定どおり竣工日を迎え、羽根まで高さ100メートル以上になる2基の風車を目の前にしたときは、安堵と達成感でいっぱいになりました。しかし、竣工した段階では風力発電のスタート地点に立っただけに過ぎません。20年間の長期にわたって安定した電力を生み出していくために、確かなメンテナンスを続けていく必要があります。年間の一般家庭約2,500世帯相当の消費電力を供給する責任の重さと、やりがいの大きさを改めて感じました。

Next Story未来のクリーンエネルギーのため、飽くなき挑戦を続ける。

残念ながら、日本で風力発電はまだそれほど普及していません。その理由は、他の発電方法に比べて運用が安定しないことにあります。風が吹かなければ電力を生み出すことはできませんし、予測を超える自然災害の影響で機器が故障する可能性が高いのも事実です。だからこそ、風力の安定的かつ効率的な発電に向けて、当社では自社発電所でデータを収集し、調査専門会社や社外のエキスパートとも提携してリスク分析の精度向上に努めています。

他国から輸入し、環境にも負担がある石油燃料に頼らざるを得なかった時代から、枯渇することのない「風」という身近な自然でエネルギーを生み出す時代へ――。歴史的な転換に携わることのできる喜びが、私のチャレンジする源であり、日々の活力になっています。子どもや孫の世代が安心して快適に暮らせるようにするためにも、全力で風力発電の普及に取り組んでいきたいと考えています。